不倒会の動機と目的

「倒産者の会である八起会の中で、なぜ不倒会を始められたのですか?」

このような質問を何度かお受けしました。

代表の竹花が、倒産しないための経営や戦略を伝えしようと考えた背景には、
明確な動機が存在します。

2016年 野口誠一会長が亡くなられ、会員総会を通じて継続が決まったとき、
世話人の中でもっとも若い人間であった竹花が、世話人の代表となりました。

当時の目的は、
会長の遺言であった「40周年記念式典」をしっかりとやり抜くこと。
2018年7月8日に予定されていたこの式典を成功させること。
これが最大の目的でした。

これを成功させる意味も含め、毎月の月例会も、
若返りした世話人メンバーの協力により、継続させてゆくことができました。

そのような中で、
世話人の主力メンバーであるNさんが、二度目の倒産に至ったのです。

彼は一度目の倒産を悔いて、懇親会の時でも一切のアルコールを口にせず、
自らの商売を個人事業主からやり直し、再起できた人。

そんな彼が、どうして二度目の倒産に至ってしまったのか。
月例会の会合で、その理由を知った時は、本当に愕然としました。

「コンサルタントに騙された」

それが理由でした。

その詳細は、ここでは省きます。

しかし、長年に渡り、経営戦略を学んできた自分が、
すぐ近くにいたNさんに何も伝えていなかった。

その結果、Nさんは二度も倒産の憂き目にあった。
これは、私にとって衝撃の出来事でした。

「八起会は、倒産しない経営を目指すべきだ。」

そのように心に強く思ったこと、これが不倒会を始める動機となりました。

倒産者が助け合い、倒産者に学ぶ会である八起会。
それをベースに「倒産しない経営」を学び、実践する。

「倒産しない」こと。
これが不倒会の目的なのです。