月例会 2016年

八起会 12月忘年会 (2016/12/17)

毎年恒例の忘年会。24席を準備し、直前飛び入りの2名が参加。席通りの24名参加となりました。うち、一般から参加の方が6名。

最初の30分間で、各自短い近況報告をしていただきました。ご病気を経験された方もおられましたが、元気な姿で恒例の忘年会を楽みました。真新しい会場に「良い場所でやっているね」。「前回の経営相談コーナー、とても良かった。ぜひ継続すべき」とのご意見をいただきました。

一般参加の皆さんが大いに刺激となり、八起会の先輩方も「若い人との交流の場になって良い」。また、一般参加の方々からは、「ぜひとも、正式な会員となって今後も参加したい。」とのご意見をいただきました。

この場を持って、「一般参加の方々には、月例会 合計5回の参加で、八起会会員として参加いただける」という制度を提案させていただき、会員の皆様の賛同を得て、今後その方向で進めることとなりました。

八起会 11月例会 (2016/11/21)

参加者は16名。うち一般の方の参加は4名。

今回は特別編として、一般の参加者の経営相談に対し、会員が自らの体験に基づきアドバイスを行いました。

【相談内容】

Mさんは印刷会社を経営。50代の二代目社長で業暦は40年目を越える。息子さん、奥さんも会社に入り、経営に協力している。印刷業は、仕事が激減している。その理由は、パソコンによる印刷。そして、プリントネットや東京カラー印刷などのネット印刷の台頭。

ネット印刷の値段は自分たちの1/8。さらに次の日に印刷して届けることもする。今や私たちが受注した仕事を、そのままネット印刷に回したほうが良い状況。毎年、赤字が続いている。社員は15人いたが、現在は4人まで減らした。主な顧客が倒産。さらに、DMの仕事も個人情報保護法の影響でなくなった。

新しいビジネスとして、印刷コンビニをはじめた。しかし、リサーチ不足だった。小ロットの個人や零細企業のほうが品質に厳しく、クレームが多い。その割りに儲からない仕事。営業は得意だったが、ショップのような「待ち」の仕事は自分に合わなかった。

個人的には自分の稼ぎに相応しくない住宅を買い、大きなローンを背負ってしまった。親や銀行からの借り入れをあわせると、7000万円になる。営業ができなくなったのは、自分の病気も原因がある。家族もバラバラになってしまった感じがする。今は自己破産も考えており、弁護士に相談している。

【会員からのアドバイス】(抜粋)

・やることに一貫性に欠けているのが、原因に感じる。この危機を乗り越えるには、家族の支えがすごく大事になると思う。

・私も野口会長に会いに行ったとき、妻と母を連れて行ったが「妻を連れてゆく人間なら大丈夫」といわれた。Mさんも大丈夫と思う。現状にしがみつくより早めに整理したほうが良い。

・息子さんが借金の保証人になってないのは良いと思う。弁護士はあくまで法的な整理を行うのみ。倒産するのに怖いのは借金より、無一文になること。そうならないように手を打つべき。

・同じような状況だったので、気持ちは良く分かる。すっきり整理して出直すほうが、気持ちは楽だと思う。

・倒産状態になると、周りの人を敵視してしまう。家族まで敵に見えてくる。奥さんの意見を聞けなくなる。私は奥さんにボコボコに殴られ、言われた「私とあなたはお金で繋がっていない、無一文になっても分かれたいとは思わない。」「倒産すれば借金がなくなる。マイナスでなく、ゼロからはじめられる。あなたが苦しんでいるのを見ている私のほうが辛い。」。この言葉で開放され、死なずに済んだ。

・「幸せさがし」の歌が八起会の全て。倒産のときは苦しいが、八起会に残った人は100人が100人幸せになれたと会長は言われた。倒産しても、人生や健康を倒産させず、幸せになることを考えていただきたい。

(今回から、会員HPでビデオを確認できます)

八起会 10月例会 (2016/10/15)

参加者は10名。うち一般の方の参加は2名。
今回も、八起会会員が取材されたビデオを皆で鑑賞しました。

1億8000万円の負債で夜逃げしたNさん。妻と3人の子供を親戚の家に預け、自分は10万円だけ貰って東京に出る。妻には「お金だけはきちんと送って欲しい」といわれた。潰れる直線に200万円を借りた債権者につかまり、詐欺で訴えるといわれ、仕方なくこの債権者の経営するレストランで働くことになる。

12万円の給料の中で8万円を天引きされる生活。客の残り物を食べて過ごした。
家族に送れるのは、1万円がやっとこ。稼ぎのない事を理由に妻から離婚届が送られてきた。2年後にレストランから解放され、その後、警備の仕事を始める。数年後に警備会社を始め、今は大きな会社に成長している。

● 今月のビデオに対する参加者の感想。(一部抜粋)

(ビデオに出たNさんは八起会を代表する会員の一人。Nさんの思い出を含め、語っていただきました。)

・Nさんには、倒産と奥さんの楽しい話を聞いた。経営者の舵取りが大事と思った。
・ビデオに夜逃げの話が出たが、自分は任意整理で切り抜けた。正解であったと思う。
・Nさんは顔が「こまわり君」に似ていた(笑)。お互い人相が悪いなどと話したことを思い出す。
・Nさんは、とてもダンディーな人だった。
・八起会に入って初めて聞いたのが、Nさんのお話だった。
・自分は倒産前に八起会や野口会長に出会ったお陰で、夜逃げをせずにすんだ。
・アナウンサーは「夜逃げはすべきでない」というが、実際はそんなに簡単ではない。
破産する140万円を作るために、最後の仕事は下請けに払えないまま終わった。今でも悔やんでいる。

● 今月のビデオに学ぶ、会長の言葉。

まずは、相談者の悩みを聞いてあげる。それにより、不安心が安心になる。これが八起会の勤め。精神的に落ち込むから、これを食い止める。それ以下にしない。

ここから先は、自分の力で這い上がる。そのためには、元気・勇気・やる気を与えてあげること。

八起会 9月例会 (2016/9/17)

参加者は12名。うち一般の方の参加は3名。
前回に続き、八起会会員3名が取材されたビデオを皆で鑑賞しました。

会員のSさんは、不動産会社を経営。宅地造成を行い、販売。最初はうまくいったが、バブル崩壊で多額の債務を抱えた。1億円の生命保険を得るため、自殺を考えたが、それを察知した妻が会長に相談し、すぐに解約。生き残ったSさんは、もう一度不動産業に返り咲く。今は仲介業のみで健全に小さく商売をしている。

会長の次に古いUさんは、ダンボール会社を経営していたが、取引先の倒産が連鎖。経営者仲間が自宅にまで押しかけ、娘のピアノまで持っていったことに悲嘆。踏み切りで車を止め、自殺を謀ったが、母親が夢に現れ断念。八起会に入った後、防水工事の会社に48歳で入社。朝5時から夜11時まで働き、仲間から「怪物」と言われる。僅か3年後に独立を果たし、名実共に再起する。

参加者の皆様の感想を、一部ご紹介します。

・倒産の当時、自分も同じ状況だったことを思い出された。二度と同じ思いをしたくない。
・不動産会社社長と同じように連鎖倒産の危機で苦労した。
・倒産させて落ち着いた後に入ったドトールの240円コーヒーを飲むゆったりした時間が、一万円の価値に感じた。
・心の再起が一番大切と感じた。
・このビデオにもあったが、スモールイズ・ビューティフル。無借金経営を八起会に教えてもらった。
・自分にとっては、奥さんが最大の債権者。今後も大切にしてゆきたい。
・(一般参加者)経営者として自分は駆け出し。会長の言葉に、心構えの大切さを感じた。
・(一般参加者)以前、会長に弊社の社長に説教していただいたが、社長の余計なプライドは大きな問題。

● 今月のビデオに学ぶ、会長の言葉。

(ビデオ出演者の)Uさんには、私が逆に励まされた。会長頑張ろう、もう一度 社長に戻ろう、やるっきゃない。一日を一生懸命頑張ってゆくしかない。このように私の師匠は、相談者。相談者から多くのことを学んだ。

(「再起できる人とは?」というアナウンサーの問いに対して)

何が再起であるかという定義は私にはできませんが・・・商売の再開か、人を使えるようになるか、家を建てられることか。

しかし、1つだけ言えることは「心の再起だけはきちんとやりましょう」ということ。それは、どんな人にでもできること。

心の再起は、幸せにつながる。幸せが財産だと気づく。一日生きれば、必ず良いことが1つはある。今日なければ、明日はきっとある。心の再起を果たした人は皆「お金は無いけれど、ものすごく幸せを感じる」という。

八起会 8月例会 (2016/9/17)

8月の月例会から、秋葉原に場所を移して行いました。大雨が降り、場所がわからないなどのトラブルがある中で、13名の方に参加いただきました。

前回からはじめた「ビデオ学習」の第二段。今回は、八起会のメンバー3人と野口会長が取材された12年前のテレビ番組を鑑賞。

番組の内容は、次の通りでした。

八起会会員Nさん。現在は弁当屋の営業をしている。「経営者であった自分にとって、他人に使われるのはとても辛い」。父親と兄が経営した会社を引き継いだときには、すでに経営は悪化。必死に努力するも、負債は23億に膨らみ、借金取りに何度も監禁される。自殺を試みるものの失敗。奥様が心配し、東京に夜逃げ。八起会を訪ね、野口会長に相談。住む所や仕事を紹介してもらう。

時間の都合上、半分を見終えたところで、皆さんの感想をお聞きしました。
以下、皆様の代表的な意見です。

・この取材のことは、よく覚えている。とても懐かしく感じる。
・Nさんのお話は聞いていたが、大変な状況を乗り越えてこられたのだとわかりました。
・自分の倒産時を思い出した。大変なときの気持ちを忘れてはならないと感じた。
・アナウンサーの問いかけに対する野口会長の返答が飾らず自然。普段会員に接しているのと何も変わらない。

月例会の終了後は、その場で懇親会。
全員が参加し、楽しい歓談の時間を過ごしました。

八起会 7月総会 (2016/7/9)

野口会長が亡くなって、初めての八起会総会を開きました。

総会に先立ち、日暮里の本行寺で野口会長のお墓参り。
お坊さんにお経を読んでいただきながら、集まった26名の参加者一人ひとりが合掌し、お線香をあげ、お墓に水掛けをしました。ほとんどのメンバーにとっての初のお墓参りとなりました。

 


会場を近くの貸切の居酒屋に移し、17時より総会を始めました。最初に、昨年度の会計報告を行い、大きな拍手にて承認を得ました。続いて、今年度の人事、方針発表。こちらも大きな拍手にて承認を得ました。(会員HPに詳細を載せております。会員の方は、ご覧ください)

総会が無事終わった後は、飲み放題のメニューで、それぞれ好きなものを選んでの乾杯。2時間に渡り、懇親を深めました。

八起会 6月例会 (2016/6/18)

野口会長の月命日のこの日、若き頃の会長の講演ビデオを17名の参加者で見ました。このビデオの詳細が無く、明確な撮影時はわかりませんが、50代後半の頃と思われます。講演ビデオを見られた会員さんの感想から、一部を抜粋してお伝えします。

・若い経営者にこそ、ぜひ聞いていただきたい内容。
・定期的にビデオを見て、学ばなければいけないと思った。
・自分は倒産せずに来れたが、八起会に来なければ、やはり潰れていたと思う。
・会長の教えは、仏教のお経と同じ。何度聞いても勉強になるし、その時ごとに感じる部分が違う。
・八起会に入った当初は「周りのせいで潰れた」とばかり思っていましたが、このビデオ通り、自分が原因と気づきました。
・2代目の話がでたが、あのイトーヨーカドーの会長でさえ、子供のことは見えなくなるに通じると思いました。
・以前に会長が「自分は八起会に育てられた」と言われていたのを思い出した。
・自己破産は明治から続く悪法。債権者にとっては最悪の法と言われていた。
・原稿も見ず、滔々と話されている。わかりやすく、説得力がある。

八起会 5月例会 (2016/5/21)

5月度例会は、八起会の新しい運営を具体的にするための話し合いを行いました。

① 7月の総会をどのように運営するか?
② 40周年をどのように運営するか?
③ 今後の月例会をどのように運営するか?

※ 詳細な報告は、会員専用HPに提示しておりますので、会員の皆様は、ぜひご確認ください。

八起会 4月例会 (2016/4/16)

今月は、新しい運営体制を決めるための臨時総会を開きました。
「八起会の今後を考える役員会」において決めた方向性に、皆様のご意見をいただき、次のように決定しました。

・野口会長夫人のご意思確認の結果を報告。
・八起会は、解散でなく継続とする。
・40周年以降も継続するかは、7月総会の議題とする。
・八起会の資金の運営・管理は、竹花が行う。(資金利用の方向性を提示)
・世話人を刷新し、若い世代のメンバーに任せる。
・世話人の相談役に、梅崎さんに就任いただく。
・5月度例会(5/18)は、今後の運営に関して新世話人会を行う。

※ 詳細な報告は、会員専用HPに提示しておりますので、会員の皆様は、ぜひご確認ください。

八起会 3月例会 (2016/3/19)

野口会長のご逝去にともない、八起会を今後どのようにしてゆくか、解散か継続かをテーマに話し合いました。

最初に、臨時役員会の事前協議の結果を報告、説明しました。
次に継続、解散、40周年までは継続という代表的な意見発表を行いました。

その後、参加した29人の会員が、それぞれの意見を述べ、アンケートに記載しました。
アンケートの結果を踏まえ、役員会が方向性を決定することに一任されました。

4月には臨時総会が開催される予定です。

八起会 1月例会 (2016/1/16)

「歳の初め」例会ということで、参加した各会員が昨年の振り返りと今年一年の抱負を語りました。以下、ダイジェストでお伝えします。

・いろいろなボランティアをしている。月曜日から土曜日まで半日ずつ。今年はアルバイトもやめ、専念したい。
・牛乳配達をしてきたが、2月まで。仕事をやめるとボケるので、また別の仕事にチャレンジしたい。
・健康のためにも歩きたい。八起会に出席し、しっかり自分の道を見極め、歩いてゆきたい。
・65歳になったが、年金に頼れる状況ではない。ずっと働き続けたい。
・現役社長を続けているが、この先、10年できるかどうか。7人の孫の小遣いために働いている(笑)。
・84歳になるが、元気で病院にも行かず、薬も飲んでいない。いつも八起五則に励まされている。
・今回は五月に入会した主人の代りに参加しました。五則の中の早起き、苦手なのでチャレンジしたい。
・水害にあった常総市にも事務所があるが大変。逃げ場になったスーパーは倒産してしまった。仕事は省エネ関連。
・会社を縮小してから3年。最初はいろいろな会に参加していたが、最近は少ない。今年はコンプレックスをなくしたい。
・昨年は介護や兄弟の葬式に振り回された一年。今年も振り回されることは覚悟(笑)。
・2年ほど前から会社が良くなってきた。業界全体が良くて人手が足りない状態。自分も現場に出て頑張っている。
・1月でいよいよ引退。会社全体の若返りのためでもある。24才から60年営業を続けてきた。
・八起会に来ることで心が正される。今年も無借金・スモール・イズ・ビューティフルで頑張りたい。
・昨年は2度目の脳梗塞。手足も聞かなくなったが、徐々に回復し、毎日2km歩いている。
・心臓が悪かったが、ペースメーカーを入れて元気に。医者に止められていた冬の八起会参加もOKになった。
・イメージを変えるために髭を生やしたら、大変好評で喜んでいる。今年は詩吟で頑張りたい。
・人生は財産よりも健康。健康で長生きしたい。仕事をすると健康にも良い。お金は食べてゆけるだけあれば良い。
・毎年のことだが、仕事に追われている。今年も新たな気持ちでチャレンジしたい。
・最近は、毎日会社の朝礼に参加し、朝はゴミ拾いを1時間している。引退を考えていたがまだ頑張れるか(笑)

最後に司会の方から「八起会達磨に昨年、42,600円の寄付がありました。皆さんありがとうございます。」