八起会 12月例会 (2017/12/16)
12月、恒例の忘年会です。忘年会開始前に、野口会長の忘年会の言葉(2013年)を見ました。
今日は忘年会。忘年会も毎年、例会として扱っています。最初に始めるときはためらった。「世間に迷惑をかけた倒産者が、忘年会などしていいのだろか?」と。
しかし、「元気をいただく場にしたい」という思いが勝った。話ができる。友ができる。笑顔ができる。これも勉強会の1つ。
カラオケ、歌のうまい人、下手な人、いろいろいる。「オレは下手だからやりたくない」と思う人もいるかもしれないが。「あの人」の歌を聞けば(下手すぎるので)「大丈夫」と感じられる。「あの人」の歌は、他の人に勇気を与える。歌で恥をさらすと、周りを和やかにしてくれる。
八起会 11月例会 (2017/11/18)
会員HPにある、野口会長の月例会(2012年)の言葉を見ました。
当時、自民党政権に戻った時代であり、このような言葉がありました。安部さんを『以前(第一次政権時代)失敗した今回もダメだろう」という人がいる。
しかし、私はそう思わない。八起会と同じで、失敗が最高の教育になっている。人間、苦労しないと心が成長しない。失敗を経験した今回はきっと成功するだろう。
総理は、経済を安定させ、国を守る。私たちは、会社を守る。家庭を守る。大きいか、小さいかの違いはあれど、本質的には同じこと。
【会員の感想】
「銀行が貸さなくなったらお仕舞い」という言葉、正しいと思う。うちは不渡りを3度出した。父親が商工ローンで借りまくった。年利40%の時代。弁護士に当時の過払い金を取り戻せないか確認したが、消費者金融と違い、商工ローンは短期の貸し借りなので、対象にならないと言われた。
八起会に出会い、経営が順調。息子も娘も家を建て、新しく店舗も作った。無借金を貫いてきたが、今は借り入れをしている。ただし、資産と借金を相殺すると無借金同様の状態。
八起会 25周年に参加し、会員の話に感動した。配管工の二代目をしている。
八起会で大逆転・成功したNさんを思い出す。最初は穴の開いたクツを履いてやってきた。「自分は言われたことしか出来ない、アイデアが無いから」と言って警備会社を選んだ。しかし、社長を始めた途端、いろいろなアイデアが湧き出るようになった。社員のときにはできなかったのに。
八起会 10月例会 (2017/10/21)
平成16年の野口会長の講演DVDの続きを皆で見ました。
【会員の感想】
悪意のある計画倒産は話しにならないが、まったく無計画も問題。倒産に伴い全て出してしまう人、借家も借りられないし、勤めを探す交通費もなくなる。知り合いの社長は1000万円残したので、再起できた。
ビデオにも出てきたが、会長よりも奥様のほうが数段エライ。会長が勤め人であったとき「今の社長が喜ぶように一生懸命仕事をするべき」とアドバイスを送った。このように時に会長に教えられ、時にアドバイスし、時に喧嘩しつつ互いに成長した。
今回のビデオには会長の生い立ちの話があった。両親を早く亡くされたこと初めて知った。今、会社は息子と二人でやっている。今後も天狗にならず、気をつけてやってゆく。
私は運がいい男。会長に出会え、皆さんに出会えた。普段から会長にいただいたビデオを浴びるように見ることがあるが、このビデオは初めてみた。会長は天才と思う。原稿もメモも見ずに話す。語彙がとても豊富だ。
私は残念ながら会長に直接お会いできなかったが、ビデオは感動することが多い。私の周りの元社長も、会長と言われた様に勤めるのがイヤだという。勤めて人から指図を受けるのがイヤ。でも、倒産もイヤ。もう一人の場合は借りた人に会いたくないため、外出できなくなった。なんとか解決し、今はタクシーの運転手。もう少しで個人タクシーができるという。倒産のとき大変な思いをしたのに、やはり、もう一度再起して社長になりたい人が多い。
八起会の財産はここにある。それが会長の書籍やビデオ。この財産を大事にすべき。八起会のこと聞いたことはあっても、内容は知らない人のほうが多い。一般の人はモット知らない。会長の言葉は身になっているから語れる。会長の人格は本当にすばらしいと思う。
八起会 9月例会 (2017/9/16)
平成16年の野口会長の講演DVDを皆で見ました。
会長の言葉の中では、以下はとても印象的でした。
「心と体とお金の3つのバランスが必要。」
「私たちは、この3つの中でお金ばかり大切にしてしまった」
「暴飲・暴食の結果、体の倒産を招いた」
「心こそ大切。その心を育てるには、日々の反省と感謝しかない。」
以下は、講演を聴いた参加者の皆さんのご意見です。
・経営として成功するのは、真面目だけではない。戦略であったり、社員に恵まれていることも必要。私の会社も昔は電機器具を製造していた。しかし、世の中の製品開発の早さについてゆけなかった。最近はIoTなども進んでいる。技術にも追いつけないと経営は難しい。
・A面がヒットせず、B面でヒットしたレコードもあった、何が当たるか分からない。だから、いろいろな収入源を複数持つ。1つ1つは少なくてもどれかで食いつなげる。
・昭和54年11月11日に入った。その日は奇しくも会長の誕生日だった。社長は誰にでもなれるが、本物の経営者にならないといけない。
・会長のお話はいつも感動する。心に染みる。社員の中には自分を批判する人もいるが、距離を置いてはいけない、素直に受け入れてゆきたい。
・今年、母親が亡くなり、父はひとりとなり、認知症の疑いもある。老いゆく両親は身をもって「衰えて行くとはどういうことか」を教えてくれる。
八起会 8月例会 (2017/8/19)
今回は、一般参加者の経営相談会・第二段を行いました。
【相談者の概要】
Kさんは中古車販売業を営んでおり、3年ほど前から販売が不調。借金も増えている。大手コンサルのF社に販売の指導をしてもらうことを決断し、月額20万円を支払い続けた。
しかし、F社の指導は、自社規模より遥かに大きな台数を持つ中古車販売会社の成功事例そのままであり、自社では通用しないものばかりであった。
39万円均一の販売、未使用車のリース型販売、ネット広告、大量のチラシ配布・・・言われるとおりに実践したが、経費が増えるばかりで結果が出ず、赤字が増すばかり。
現在は全てストップしたことで経費が下がった。F社の指導をやめたことは正解と思っている。しかし、販促をしていないため、売上は上がっていない。
【会員のアドバイス】
・自社の何が強いのか現状分析し、近隣ライバルとの違いを明確にしたほうが良い。
・まだまだ頑張れると思う。「辞めたくない、頑張るんだ」という気持ちが大切。
・F社はヤクザなコンサルをする会社。経営の経験のない人間(サラリーマン)に経営のコンサルはできない。
・自分もF社に頼もうとしたことがあった。ここに頼めば何とかなると思ってしまう売り込みをする。
・お金の掛からないイベントで集客できないか。
その後、懇親会も含め、熱い意見が飛び交いました。
八起会 7月お墓参りと総会 (2017/7/8)
日暮里に集合し、野口会長のお墓がある本行寺に行き、御墓参りに20名が参加。
本行寺のお坊様に御経をあげて頂く中、参加者全員が野口会長のお墓に手を合わせ、お線香を手向けさせていただきました。
その後 秋葉原に移動し、19名で総会を行いました。
総会では、まず昨年度の会計報告を行い、賛成多数で承認されました。
次に、40周年後も八起会を継続すべきか、解散すべきかに関して、代表世話人より報告させていただきました。
往復はがきによるアンケートでは、返信合計40の中で、解散17、継続16、幹事一任2、無効5という結果。解散と継続の意志はほぼ拮抗しており、アンケートだけではどちらに決めることのできない状況となりました。
そこで代表世話人より、
「40周年で一旦解散するが、八起会の名前と資産を引き継ぎ、新しい形で再スタートする。」
という折衷案を提示させていただきました。
以下は、その詳細となります。
40周年は、解散式も兼ね「一旦解散」します。今や歳をとられ病気などで活動できない会員さんも多く、いずれは解散すべき時期が来るはずで、皆さんが元気なうちに「区切り」をつけます。
40周年後、名前・資産・HPは新生「八起会」がそのまま引継ぎます。
八起会が一度解散し、新しく再スタートしたことは、HPで広く知らせます。40周年以降の活動は残留メンバーで決定しますが、必須イベントとして、年一回・2月の第三土曜日に、御墓参り・総会・交流会を行い、旧会員さんもご招待します(本人が必要ないという場合は除く)。月例会の開催は状況に応じて決めてゆく形となります。
本提案に関して挙手にて、賛同を確認させていただき、賛成多数をもって可決となりました。
(この模様は、会員HPにて確認いただけます)
八起会 6月例会 (2017/6/17)
23年前の野口会長の講演DVDを皆で見ました。(12名参加)
当時、会長は64歳。素晴らしい迫力、気迫。
もっとも元気な頃の会長の講演を、久々に聴くことができました。
ここで、会長がおっしゃられていた会社を潰す人の「30のなし」を以下に掲げます。
(1)経営理念なし
(2)情報なし
(3)会議なし
(4)標語なし
(5)勉強なし
(6)和合なし
(7)先見性なし
(8)判断力なし
(9)決断力なし
(10)お師匠さんなし
(11)参謀なし
(12)思いやりなし
(13)奉仕なし
(14)良い人脈なし
(15)計数管理なし
(16)説得力なし
(17)常識なし
(18)謙虚さなし
(19)責任感なし
(20)誠実性なし
(21)危機感なし
(22)反省なし
(23)感謝なし
(24)統率力なし
(25)自信なし
(26)気力なし
(27)勇気なし
(29)自愛心なし
(30)知恵なし
以下は、講演を聴いた参加者の皆さんのご意見です。
・社長には2通りあると思う。1つは経営者である社長。1つはオヤジである社長。損得中心の経営者と、価値観を重視するオヤジ。もちろん、0か100かでなく、それぞれ割合があると思うが。
・(会長のように遊ぶ人は2割で)8割は一生懸命やっているというが、10割近くが一生懸命努力している。会長のような人のほうが珍しい。社員以上に働く。通常
社長は頭がいい、行動力もある。しかし、なぜか悪くなるとおかしくなる。数字も読めなくなる。人には幅がある。状況によって能力が変わってしまう。どうしたら安定するものか。会長の話に、もう少し具体例が欲しかった。
・会長の話はズシンとくる。しかし、会長も傲慢だった時期がある。現像所に勤めていたとき「これは腰掛、いい加減にやればいい」と言っていた。「それじゃあダメ。給料貰うなら真剣にやるべき」と意見し、納得してもらったことがあった。
・三洋や東芝でさえ潰れる時代。どうしたら、潰れずに済むのか。潰れたときの対応はどうしたらよいのか。大企業は助けられるから良いが、中小は八起会のような場所が無いと困る。八起会も精神論だけでなく、実務もあったら助かる。半分でも三分の一でも。
参加された方に、ある本をご紹介いただきました。「あの会社はこうして潰れた」。帝国データバンクの藤森氏が書いた本で現在10万部売れているそうです。
いつの時代になってもなくならない、倒産。どうしたら、潰れない会社を作れるのか。失敗に学ぶ経営学には終わりがありません。
八起会 5月例会 (2017/5/20)
【学習したビデオの一部をご紹介します。】
● 人材育成の失敗
・商社に39年、最後の3年を社長として勤めた。450億の売上を有していた。
・前任社長が海外で突然死。このため、急に会社を引き継ぐこととなった。
・重要な取引先が2社相次いで倒産。状況把握ができなかった。
・会社は家族主義で経営していたが、厳しさに欠けていた。
・バブル崩壊後、指示待ち族が多くなってしまった。
・優秀な営業も、交際費を公私混同し、酒やギャンブルに溺れるなど、ケジメをつけられなかった。
● 好況対策の失敗
・内装工事、一時は年商4億・20名の社員を抱えた。しかし、売上は下がり続け、7000万円に。
・銀行に貸し渋りされ、しかたなく高利貸しに。これが転落のはじまり。
・高利貸しの手段に嵌った。手形を担保にとられ、破産させ、家をとられる。
・いろいろな弁護士に会ったが、皆不親切で正しい整理の方法は教えてくれなかった。
● 新商品開発の失敗
・父親が創業した寝具問屋。東京に自社ビルを建てるほど発展した。
・自分は他者にない商品を輸入するなど、売上アップに貢献。得意満面のまま、社長に就任した。
・そのときは、無借金でよい得意先があった。だが、すべては父親が作った資産だった。
・「経営なんて簡単」と思い込んだ。開発費2億をかけて新商品を開発した。
・できあがった当時は、話題になった。しかし、売れる以上に作り過剰在庫を抱える。
・結局、ぼっちゃん社長の甘さでしかなかった。42年続いた会社を潰した。
● 無理な拡張の失敗
・41才で独立。工場の設備をてがけるエンジニアリング会社を作った。
・当初、協力してくれるA社があり、3年後には2億5000万円の売上をあげた。
・しかし、売上の85%を占めていたA社とのトラブルがおき、一時は売上ゼロ状態に。なんとか、黒字になる程度に回復した。
・この状況を打開するために、1億円を借り入れ自社工場を持つことにした。
・仕事が増えると、社員を増やす。5名の社員が20名に。
・無計画なまま拡張したことで、平成7年会社を整理した。
八起会 4月例会 (2017/4/15)
【学習したビデオの一部をご紹介します。】
子供を親戚に預け、四国から東京に主人と二人夜逃げをした。主人が持っていた八起会の電話メモが、生死をわける御札になった。5月の連休中にもかかわらず、八起会は開いており、野口会長と話ができた。
財布には800円しかなかった。東京に出て三日間、うどん一杯を二人でわけて食べただけ。会長がお昼にとってくれたカレー。美味しくて二人して涙しながら食べた。生涯忘れられない。
経営していたスーパーの業績が悪化。毎日、自殺や保険のことばかり話し、寝られない日々が続いた。「倒産は仕方ない。しかし、死ぬことは無い」。会長に言われた。
東京へ逃げるときも一緒に行かなければ、この人は死んでしまうと思った。しかし、東京に来ても行く宛てがない。ホームレス同然の生活。もう死ぬしかないと覚悟した。会長はアパートを紹介してくれ、保証人にもなってくれた。会長と会えたことを神様に感謝した。
夫はガードマン、私はスーパーのアルバイトとして働いている。お金は無くても、家は狭くても、今は幸せを感じる。来年は子供を呼べる。親子四人一緒に暮らすことができる。
平凡に暮らせる幸せ・・・「ゆっくりと、焦らず、確かな歩み」会長のこの言葉を噛み締めて生きてゆきたいと思います。
今回は、ゲスト参加いただいた トップ・ビジネスサポート株式会社 代表取締役の塩原社長様より、野口会長の最初の著作である「商魂」に関しての資料をいただき、参加者全員に配布しました。
大変、よくまとまっており、本の概要を理解しやすい内容であるため、塩原社長の許可を得て、本文書を公開させていただきます。
20170414_「商魂」より抜粋 (←クリックすると開きます。 PDFの資料です。)
八起会 3月例会 (2017/3/18)
学習したビデオの概要をご紹介します。
・コンピュータへの対応が遅れた。所詮、計算機と馬鹿にしていた。
・コンピュータは、戦国時代の鉄砲。必要な武器だった。先見性が無かった。
・危機感の欠如。営業活動も刷新できなかった。
・共同代表にし、お互いに依存してしまった。厳しい話ができなかった。
・父親と叔父が作った企業。兄が継いだが失敗し、3億の借金を作った。
・3億の借金をそのまま背負った形で、自分が再建することに。
・6年で返したが、資金ショートに。それを融通手形でカバーした。
・融通手形は麻薬。結局2000万円被り、連鎖倒産に。
・会社にとっては、信金が重要。赤字でも資金があれば生き残れた。
・不動産で起業し、3年目には支店2店舗、70人の社員に。
・建売を始めたのが、大失敗した。土地が安くなってしまった。
・広告費を掛けすぎ、利益無き売上増。能力以上のノルマを社員にかけた。
・教育されていない社員。不良売掛金が増えた。娘を保証人にまでして、高利貸しに借りた。
・倒産のときになって初めて事の重大さに気がついた。
ビデオをご覧いただいた皆様の感想の一部です。
・自分の父も融通手形をしていたため、大変な思いをした。最近は手形がなくなったが。
・自分も自殺して保険で返すことを考えた。当時は寝ることができなかった。
・今は会長のお陰で会社が順調。しかし、大変なときを忘れてしまう。
・大きな会社の社長でも、一番早く会社に来て、トイレ掃除する社長がいる。
八起会 野口会長一周忌 (2017/2/18)
2月18日。通常の例会も毎月第三土曜日と決まっていますが、この日は一年前に野口会長が亡くなられた命日です。この一周忌に29名という多くの方に参加いただき、16時より皆でお墓参りさせていただきました。
日暮里 本行寺の会長のお墓の前で、お坊様に法華経を読経いただき、一人ひとり、会長のご冥福を深く願いながら、手を合わせて祈りました。
その後は、居酒屋にて懇親会。全員による近況報告の後、野口会長を偲びながら、皆で打ち解けあう時間を共有しました。
八起会 1月例会 (2017/1/21)
(八起会式・年間目標設定シート)
参加者12名。ビデオ学習後に、毎年一月の恒例である「目標設定」を行いました。
写真にある「年間目標シート」は、次のような内容になっています。
① 八起会五則に従った目標を立てる。
【早起き】【笑顔】【素直】【感謝】【いい出会い】
② 人生に大切なことについて、バランスをとった目標を立てる。
【社会的目標 (会社、仕事) 】 ・・・ 売上や利益など
【家族の目標】 ・・・ 週に一回、食事に行く。 年に2回旅行に行く
【健康の目標】 ・・・ ラジオ体操を毎日行う。 毎日1万歩あるく。
【趣味、教養、その他の目標】 ・・・ 学びたいことは何か。
皆様の掲げられた「目標設定」のうち、いくつかをご紹介します。
・社員にプラスの言葉をかけたい。
・セミナーや会合に積極的に出かけたい。
・タバコを止める。
・今より、30分早く起きて、30ふん歩く。
・借金をなくしたい。
・朝4時におきる。
・夫婦喧嘩をしない。
(会員HPにて、月例会の一部をビデオで紹介しています)