弱者と自覚せよ

① 弱者と自覚せよ。倒産を恐れる危機感と警戒心が、本気の経営を生む。

弱者と自覚せよ

相撲を取る。
そして相手に勝たねばならないとなった時、

相手が五歳の子供であったら、
「どのようにして勝とうか」と考えるでしょうか。

そんな時は何も考えず、ただ投げ飛ばせばいい。
圧倒的な強者には、戦略など必要がないのです。

では、相手が自分よりも体格が良い人間だったら、どうでしょう。

「勝たねばならない」なら、あなたの頭は勝手に動き出す。

「何が相手の弱点なのか」、情報を集める。
「相手は足が悪く、動きが鈍い」、情報を分析する。
「素早く相手の足を取り、ひっくり返す」、知恵が出る。

戦略の「略」という文字には、
「知恵」という意味があります。

戦いの知恵こそ「戦略」なのです。

戦略とは、
弱者であると自覚すれば、自然と生まれるものなのです。

戦略なき経営とは、
弱者の自覚がないまま、「ボーっと生きている」経営。

何よりも「弱者の自覚」を持つことから、
戦略は生まれるのです。

ところで、相手が「横綱」であれば、どうしますか?

ケガをするまえに不戦敗するのが、
正しい「知恵」でしょう。

相手が圧倒的な強者なら、
戦わないという選択をするのも「戦略」。

ムダな戦いを避ける。
「戦いを略する」のも戦略です。

孫子曰く「己を知り敵を知れば百戦危うからず」。

己も敵も知らないままに、
戦略なき経営を続けていないでしょうか。

戦略なき経営は、倒産の原因となるのです。

倒産を恐れる危機感と警戒心が、本気の経営を生む

八起会・野口会長曰く

倒産の原因は多数あるから、対処も多数存在している。
しかし、あえて「倒産しない方法」を1つだけ示せば、
それは「倒産を恐れること」である。

「倒産を恐れること」

真剣に、倒産に対する警戒心、危機感を抱く。
そして、弱者の自覚。

この2つなくして、「本気の経営」なし。

八起会の月例会とは、
毎月毎月、欠かすことなく倒産に対する警戒心、危機感を得る場です。

「自分が倒産しないと、本当の怖さが分からない。」
では、意味がないのです。

「他人の倒産経験に学び、怖さを疑似体験する」
ことが必要です。

弱者の戦略で商品をを絞る、地域を絞る、客層を絞る。
そして、一位を目指す。

口で言えば簡単な理論。
しかし、実行する人間は少数です。

勉強するのに「本気」が必要であり、
実行するには、更なる「本気」が必要。

本気になるためには、
弱者の自覚、危機感、警戒心が必要。

本気で勉強し、
本気で実行するのが【不倒会】なのです。