⑥ 弱者は、強い競争相手との戦いを避け、小さな市場で一位を目指せ。
「競争戦略」という言葉をご存知でしょうか。
元々、戦争用語であった「戦略」は、ビジネスに使用されるようになりましたが
戦争は「戦い争う」であるのに対し、
競争は「競い争う」。
スポーツと同じように「競い合う」こと。
そのための戦略が「競争戦略」です。
また、自社と同じ業種・分野で展開する企業を「競争相手」と呼ぶのです。
さて、「強い競争相手との戦いを避る」ということは、
要するに「競争しない」ということです。
実は、競争しないのも戦略。
競争して勝ち抜くことを目指すのではなく、
競争を避けることで、生き残ることを目指す。
これを「生存戦略」と言います。
「三十六計逃げるに如かず」という言葉があるように、
自社が不利になるような争いは、避けるのが上策。
「強い競争相手との戦いを避る」には、
「強い競争相手が儲からない」
小さな市場に集中することです。
強い競争相手とは、自社よりも大きな会社。
大きな会社は、大きな利益が必要ですが、
小さな会社は、小さな利益でも生き残れる。
大きな会社が生き残ることのできない
小さな市場で生き残る。
小さな会社は「生存戦略」を大切にするべきなのです。