⑦ 弱者は、三大目標(商品、地域、業界客層)を組合せ、市場を絞込め。
小さな市場で一位を目指す。
これを実現する具体的な手段が「三大目標の組合せ」です。
三大目標とは「商品、地域、業界客層」。
これらを如何にして組合せ、市場を絞り込んでゆくのか。
弱者の戦略である「ランチェスター経営」においては、
「これが全て!」と言っても過言はないでしょう。
時々、具体的に絞り込んでゆく段階において、
「三大目標は、全てを絞り込まないといけない」という勘違いを見かけます。
これは間違っています。
例えば、私の会社はソフト開発をしています。
時々、顧客のもとに行くことはありますが、開発作業も、販売も、サポートも、
そのほとんどが、ネットや電話で行います。
すなわち、「移動時間がない」のです。
移動時間がない場合、地域を限定する必要はありません。
「地域を限定しない」
これが私の会社の地域戦略です。
地域戦略を行うのは、移動時間が大きく影響する場合のみ。
主に「BtoC」で、一件当たりの単価が小さい場合です。
「BtoB」なら、比較的広めの地域になります。
「移動時間以上に儲かる」のであれば、全国で展開しても、問題はないのです。
ランチェスター経営・竹田陽一先生でさえ、
全国でセミナーされているのですから。
「BtoB」なら、
客層や業種、商品での絞込が中心になります。
「三大目標の組合せ」。
一言で言えますが、きわめて難しい仕事です。
弱者の戦略においては、これこそ戦略の中核なのです。