⑨ お客様と接点を結び、学べ。顧客の直接情報が知識となり戦略となる。
「弱者の戦略を始めるときに、何から手を付けるべきでしょうか。」
このように問いかけられた時、
まず最初にお勧めするのは、時間戦略です。
まず、量を増やす。
働く時間を増やせば、何か新しいことにチャレンジできます。
次に、質。
増やした時間をどう使うか。
第一に、社長の学習量を増やすこと。
第二に、顧客維持に力を入れることです。
新規営業や、
新製品の開発を進める前に、
まず、現在の顧客との接点を結ぶ。
その目的の1つが、
「顧客に学ぶこと」です。
一倉定という有名なコンサルタントがおられました。
その一倉先生曰く、
「顧客こそ、最高のコンサルタント」であると。
この世の中にごまんとコンサルタントが居たとしても、
目の前の顧客以上に、
「自社の正しい在り方」を教えてくれる人間はいない。
真の営業とは、
顧客にモノを売りつけるのではなく、
顧客のニーズを引き出すことにあります。
更に言えば、
無限にある顧客の要求から、
自社の商品・サービスで解決できる方法を
知恵と努力で見出すこと。
とも言えるでしょう。
「情報なくして、戦略なし」。
自社にとって、もっとも大切な情報は、既存顧客の内にあるのです。
この情報を正しく取捨選択することで、
「知識となり戦略となる」のです。